ドータ2・ビギナーガイド

ドータ2~ビギナーガイド~

ドータ2の概要

ディフェンスオブザアンシェント2 (通称ドータ2)はドータ1の続編です。ドータはブリザード(Blizzard)社のウォークラフト3のモジュールから派生したゲームです。これが後にマルチプレーヤーオンラインバトルアリーナ(通称MOBA)の始祖となり、新たなジャンルを確立しオンラインゲームに新たな福音をもたらしました。ドータ2はeスポーツの初期タイトルであると同時にeスポーツ世界大会の中でもダントツの賞金総額が出されています。ドータ2はeスポーツにおける‘’建国の父“の様な存在で、現在でも世界で約750,000人に遊ばれており、ピーク時は130万人いました。

これは2012年リリース時から比べ7倍のプレーヤーが居ます。一部の詳しくない人達からは冷やかされますが、この数字はそういう人たちの好きなゲームよりも遊ばれている事を知らないか、このゲームがロングセラー品だという事を知らない人たちでしょう。2012年にリリースされ7年の月日が経った2019年時点でも750,000人に遊ばれているのはこのゲームが健全で人々を惹きつける魅力があるからです。無料で遊べ且つ長い間遊ばれているのは質・内容共に良く、インターネット環境も長いキューや直ぐに消えてしまうゲームが抱えるような問題に直面しないからです。ドータ2もそうですがこのような無料ゲーム内に発生する課金はなにもお金を使えば勝てるというマネーバキューム(お金をつぎ込ませるシステム)ではありません。ゲーム内のスキンなど好きなキャラクターの外見を変えるのは楽しくついついお金を使いきってしまう事があるという事です。これはコレクターなどの趣向を掻き立てる上にゲームを飽きさせない為にもよく作り込まれたシステムだと言えます。このイントロは私がこれまでに書いたことがないくらい長くなりましたが、あなたがこのゲームが好きでも嫌いでも、悪きリーグオブレジェンドプレーヤーでもこのゲームはeスポーツコミュニティにおいて多大なリスペクトがあるタイトルには間違いありません。

MOBAはどのようにして遊ぶの?

MOBAの遊び方を説明するのはたやすいのですが、実際に遊ぶと意外と難しいです。そこで本ガイドではアドバンス編とは別に二つの事を混ぜ合わせてなるべく分かりやすいように紹介したいと思います。先ずは全般的な話から紹介させてください。ドータは最初のMOBAとして誕生し、このジャンルを作り出し、確立したと言っても過言ではありません。本ゲームには三本のレーン(ドータではオフレーン、ミッドレーンとセーフレーンと言います)があり、中立キャンプがあり斜め半分に分けてジャングルがそれぞれの陣地に広がっています。両チームともそれぞれのレーンに同じ数だけのタワーとベースがあります。MOBAの申し子としてドータ2はドータの色々な特徴を継承しており、MOBAのジャンル標準として定着しています。クリープはヒーローではなく、両チームからレーン上に等間隔を置いてスポーンし相手陣地に攻め込んでくれますが、ヒーローではないので弱く、ゴールドや経験値を稼ぐ対象として相手のヒーローに狙われます。クリープは中立キャンプにも存在しており、同じく倒すとゴールドや経験値をくれます。アンシエントはこのゲームにおいて大事な役割を担っています。それは相手チームに壊されない事と相手チームのアンシエントを破壊する事が勝利条件です。極端に言えばプレーヤーが何回倒されようが、何回相手を倒そうがどちらかのアンシェントを破壊しない限りゲームは続きます。これはリーグオブレジェンドでいうネクサスやキャッスルクラッシュオブクランでも同じです。MOBAは定型的なプレースタイルがあり、使うヒーローによってスタイル・特徴・装備が変わってきます。

ヒーローとは?

ドータ2にはいくつかロールの違うヒーローがいて、更にもっと特殊なロールのヒーローがいて、より多彩な選択性をもたらせています。ロールには主に三種類あり、ストレングス・アジリティ・インテリジェンスと分かれています。このガイドではこの3つのロールにフォーカスして説明していきたいと思います。

ストレングスは主にタンクという特徴にカテゴライズされていて戦闘に特化しています。攻撃に特化していたり、守備に特化していたりします。これらはほとんどが前線で攻撃にさらされチームファイトにおいて大事な役割を担っています。一部は守備力がそんなに高くない代わりに攻撃力に長けており相手をなぎ倒したり、遠距離型ヒーローの継続的ダメージを追い払うのに良いです。他にもソロキャリーできるヒーローもいます。例えばドラゴンナイトなどは一人で複数のヒーローを倒すことができます。

アジリティタイプがチーム構成で一番の脅威になります。これらのヒーローが一番ダメージパーセカンド(DPS)を自動攻撃で繰り出す事ができ、相手チーム全体に大打撃を繰り出せます。同じヒーローに頼っても全体バランスは状況によって変わります。またほとんどが遠距離ヒーローであり、中にはアサシンやファイタータイプなど近距離でメイジなどに比べると相手への直接ダメージをたくさん与えられる部類のヒーローもいます。これらのヒーローがソロキャリーに向いており、このロールに必要なのは攻撃力で、成長に必要な経験値を稼ぐときはほとんどの場合味方が守ってくれます。最初は弱いですが、後半になればなるほど強くなり相手に一番の脅威となります。インテリジェンスヒーローには大体2つの種類があります。1つは能力に依るスペルダメージを与える事によって相手に脅威を与えるタイプと味方能力を上げ強化したり、相手をロックダウンして行動を制限したりするサポートタイプがいます。

インテリジェンスヒーローはチーム構成の攻撃要素などを上げる為にも必要な属性です。ユーティリティなどは比較的ダメージ系よりもサポート系に偏っているので、チーム全体のサポートに活かしましょう。インテリジェンスヒーローの別の呼び方はマジックダメージヒーローです。一部ヒーローはクールダウンが長い代わりに一定のダメージを与えられるタイプと10秒くらいのクールダウンでフルコンボを与え相手を倒すタイプもいます。後者のタイプはフルコンボに頼っているので、外すとイタいですがコンボ自体が強力です。サポートに長けているヒーローはチーム構成を盤石にする上で重要なヒーローです。仲間を回復でき、相手をスタンにできるのですが、あまり派手ではないですがこの系統を扱えるプレーヤーもたくさんいて、この系統のヒーロー独自の強みもあり一体でもいるとチームにとっては頼もしい存在である事は間違いありません。良いチームの構成というのは全体的にバランスの取れたヒーローを組んでいますので、偏った系統だけを組み込むとゲーム自体が難しくなります。このゲームを初めて遊ぶプレーヤーにオススメなのは先ず見た目でヒーローを選んで下さい。他にももしドタツーを遊んでいる友人がいてあなたの事を良く知っていると思う人がいたらあなたに合ったヒーローを勧めてもらうのも一つの方法です。ヒーローが決まったら次はチュートリアルやAI戦でヒーローの操作やスキルなどを好きなだけやりこんで学べます。ヒーローの中にも簡単にマスターできるのがいますので、この様なヒーローを試してみる価値はあると思います。操作性がよくスキルなど覚えやすいかもしれませんが、ランキングモードで真剣に遊ぶ時にメタ上あまり良いオプションではなくなる可能性があるかもしれません。リナ(Lina)、ヴェンジフルスピリット(Vengeful Spirit)、オムニナイト(Omni Knight)やウインドレンジャー(Windranger)が個人的には易しいヒーローに該当しますが、私自身スタークラフトをよく遊んでいたせいか少しミクロ/マクロスタイルで遊ぶのでミーポ(Meepo)とトレアントプロテクター(Treant Protector)を使います。リナなど紹介しました4体のヒーロー達は3つのカテゴリーのベーシックタイプです。これらのヒーローを使って練習しているうちに他の自分が気に入ったヒーローを使う際に操作面などで糧になると思います。私にとってドータで一番難しかったのはアイテムビルドでして、これが理解できた時、少し自分を恥じました。

ドータでアイテムはどう役にたつの?

もしリーグオブレジェンドやスマイトなどMOBAをやった経験がないのであれば最初にアイテムショップなどを見た時少し不安になってしまいますよね。でも、心配しないでください。思っているほど難しくない事をこれから説明します。ブラックキングバーかシーバスガードなど最初は意味が理解できなくて苦労しますが能力アップアイテムには変わりません。自分が使いたいヒーローを選んだらそのヒーローの全体的な強みを知ってください。その後重要なのは弱さをバフするのではなく、強みを伸ばしていく事です。もしストレングス系のヒーローを使っているのであれば、リフレッシャーオーブやガーディアングリーブなどの防御系アイテムを購入してタンクとしての能力を上げましょう。アジリティ系であれば、デーダラスやムーンシャードなどといったダメージやアタックスピード系アイテムが良いでしょう。全部のヒーローに最適なアイテムではありませんが、たくさんのヒーローにかぶるアイテムですし、究極的にはステータスを上げるアイテムですので、持っていないよりは持っている方が間違いなく良いですね。インテリジェンスヒーローにはブラッドソーンやミスティックスタッフなどのマナ系・インテリジェンス系を上げるアイテムがオススメです。これら紹介しましたアイテムはほんの一部です。他にも様々な能力を上げるアイテムや特定のヒーローに必須のアイテムや、一部のヒーローには不要なアイテムがあります。是非これらのアイテムを見てみたり、詳しい友人がいれば聞いてみたり、プロガイドを活用してアイテムビルドをお楽しみください。アイテムはよく他のアイテムとの組み合わせだったりしますので、ビルドパスなどを知っているとゴールドも然り、もっと効率よく使用しているヒーローの能力を上げる事ができ、後半までを含む能力アップの時間やコストが無駄なく使えます。もう少しかみくだいて言いますと、小さな買い物でより大きい物を買うような感覚です。他にもこのゲームにはシークレットショップがあり、ここでは他のショップでは買えないレアアイテムなどが置いてあります。クーリエというアイテムを運んでくれるものが有り、これはチーム全体で共有されているアイテムなどを運んでくれます。但し、使う時などは仲間と良くコミュニケーションをとってください。その他にも相手のアイテムを使う以上、自分のも使われるという認識を持っておいた方が良いですね。シークレットショップについてですが、名前だけで秘密でも何でもなく、ドータの時からのを継承しているに過ぎないのです。話がそれますがドータの基であるウォークラフト3マルチプレーヤーなどではマップ上におけるいくつか違う地点で普段リクルートしないユニット(自分の兵舎や建物で作れないユニット)をリクルートでき自分の軍隊の陣容を強くします。シークレットショップは普通のショップと比べても値段が少し高いうえに、ベースなどから距離が離れているので買いに行くのに少し手間がかかりますが、寄って損はないですし、クーリエにも使えます。アイテムには一回または持続的効果を有するのがあり、一部はヒーローの能力を上げたり、味方の能力を上げたり、相手の能力を下げたり、行動制限をかけたり、ただシンプルにダメージを与えたりします。これらのアイテムは少し混乱しますが、ホットキーを設定する事で煩わしさが和らぐかもしれません。これらアイテムを使いこなすことで多目的な効果を加える事ができる様になります。消費アイテムは初期だと体力やマナ回復などがあります。ドータにおけるアイテムリストの見方は最初少し面倒かもしれませんが、これらは基本能力を上げてくれますので、何を買うのか、それがヒーローの何を上げるのか理解してください。一部後半で出てくるアイテムなどは複数の能力を上げてくれます。但し、注意して欲しいのが一部のアイテムは特定のヒーローが持っても価値を発揮できないのですが、遊び始めた時は色々と試してみるのも良いかもしれません。

基礎メカニズムは?

MOBAには幾つか他のゲームジャンルに共通するものがあります。プレーヤーではなく、ゲーム自体のメカニズム、例えばキット、先ほど紹介しましたステータスやステータス効果はヒーローによって違いがありますが試合開始から前半から後半までのステージ毎にヒーローができる事を左右しています。マッチ初期から脅威とされているヒーローで後半そうでもなくなるのと、その逆のヒーローがいたり、最終的に強くなって試合を左右させる程の強さを持つヒーローもいたりします。誰でも試合開始時から早めに強くなることができ、維持できれば最後まで屈指のプレーヤーになれますが、一部のプレーヤーは上手いですしこれらはヒーローの特性が少し上乗せボーナスされます。能力は前回紹介しましたようにストレングス、アジリティ、インテリジェンスと3つに分かれています。この3つは大まかに分類でき、そこからそれぞれ細かく分類できます。ドータは複雑なゲームですので、一歩一歩最初から説明していきたいと思いますので、しばらくお付き合いください。ヒーローの能力にはアーマー、マジックレジスト、マナ、ヘルス、ヘルスリジェネレーション、アタックダメージ、アタックスピード、スペルダメージと移動スピードがあります。これらがヒーローの基本値として現れストレングス、アジリティやインテリジェンスとに分かれます。どのヒーローにも基本値があり、そこからレベルが上がったりアイテムを買って上げたりする事で能力値も上がっていきます。ここで上手く強くするコツがあるのですが、これが各々のヒーロー特性に合ったアイテムを買う事をオススメします。ほとんどの場合、これはヒーローの潜在能力を上げると共にボーナスがないヒーローなどの初期値を少しだけ上げる事にもつながります。ヒーローは個々に違う初期能力値があり、それが違いやロールなどを分けていると同時にヒーロー同士の相性などにも作用します。ここまでが、ゲーム自体のメカニズムについての紹介となります。次はヒーローを操作するプレーヤーのスキルなどについて少しお話をしましょう。キッツ(Kits)はMOBAキャラクターのパーソナルアビリティを紹介する上で共通している言葉です。これはキーボード上で押すキーが”QWER”となっているからです。それぞれのキーにはスペルが設定されています。これがMOBAをジャンルではなくゲーム毎にユニークにしている理由の1つであり、同じ機能を持ちつつも用途が微妙に違うという事で利便性は共通しているという事で“Kits”と呼ばれています。これは使うヒーローが違えば同じキーを押してもスペルが違いますが、機能は同じです。ヒーローの由来はたくさんの神話から得ており、それぞれが違うのでユニークさを醸し出しています。他のメカニズムにはクラウドコントロール、ライフスティール/スペルライフスティールとアビリティがあります。アビリティはヒーローを使うさいの最大の楽しみでもあり、相手にダメージを与えたり、仲間を回復したりと様々な効果があります。これがゲームをより直感的にし、ただのクリックするだけの作業に楽しみを付け加えています。ライフスティールとスペルライフスティールは能力にカテゴライズされクラウドコントロールは相手の動きを止めたり制限したりする事です。ディバフ(弱体化)はクラウドコントロールにカテゴライズされています。これは独自のカテゴリーを築いています。アビリティはそれぞれのヒーローに備わった独自のスペルの事です。

ドータの遊び方

これまでにゲームの基本的な事を覚えましたので、次はどの様に遊ぶかを紹介します。このゲームには上達するのに必要な機能が揃っていて、そのうちの1つがチュートリアルでゲームの基本を教えてくれます。他にもAI戦があり、レベルを決めて模擬戦を行うことができます。ゲームについて一定の理解が進んだらその後はオンラインで対人戦を経験できます。チュートリアルは何度も遊ぶ事ができますので、ご安心ください。一度か二度遊んだらボットマッチで遊ぶのもありです。他にもこのゲームを遊ぶ友人がいたら色々と聞いてみてください。チュートリアルは要点を教えており他のゲームよりも比較的分かりやすくできています。1回だけで終わらせずに何回か遊んで覚えてみてください。ボットマッチは自分で難易度を設定できるので、あまりゲームを理解していなくても挑戦する事が好きでしたら是非お試しください。百聞は一見に如かずとも言いますので一度先ずは遊んでみてください。毎回遊ぶたびに違うヒーローを選ぶことでゲームだけでなくヒーロー自体のアビリティなども分かり、カジュアルで遊ぶ時の予備知識になります。ゲームを始めてから最初の1週間はランキングモードで遊ぶ事をオススメしません。オンライン上にいるプレーヤーはほとんどが手練れですので、マッチで負け続けても、仲間に恵まれて勝っても学ぶ機会が少ないかもしれませんので、先ずはランキングモードで遊ぶ前に好きなヒーローのアビリティや遊び方を好きなだけ学んでからオンライン上で自分がどのくらいなのかを試してみてください。ネット上にはかなりの手練れがいるのは彼らの方が遊んでいる時間が長いからです。ですので、自分がまだゲームを初めたばかりの時は先ずベストを尽くしましょう。それと、そこから少し上達すると過信が出てきますので気を付けてください。他のMOBAをやった事があればドータ2はそんなに難しくないと思います。このゲームは他の新しいMOBAよりも奥が深いですが、MOBAの元祖で共通するものがありますので遊んだ経験があればそれが活きます。騙されたと思って先ずはドータ2を遊んでみてください。元祖MOBAだけあって、なかなか面白いですよ!

次のステップへ

ドータ2はリリースされてから7年経ちますが、ドータから続く作品でシリーズとしてはかれこれ15年が経ちますので、つい最近遊び始めたとしても初期から遊んでいるプレーヤーに比べたらまだまだと言って良いでしょう。ゲーム自体も学ぶとかなり深くできており、新しくでてくるものもあったりそれによってメタが変わったりしますのでベテランに少しでも早く追いつくのに必要な要素です。もしランキングモードで遊んでみる気があるのでしたら当サイトの他のガイドも見てみてください。

 

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Katsuhiro

2020年 4月 9日

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